沖縄仏具小物・火の神(ヒヌカン)
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火の神(ヒヌカン)
火の神(ヒヌカン)とは?
火の神は自然万物に感謝を捧げるための神柱です。昔はカマドの三つの自然石を御神体として台所(昔のプクシチ)に祀られていました。沖縄独特の信仰として今なおどこの家庭でも継承されています。
その歴史は古く、琉球の時代から続いてきたと言われています。もともとは台所にあった「かまど」そのものを大切にして祀っていたものが、各集落や家々でかまどをかたどった三個の石を祀るようになりました。ヒヌカンのことを別名「ウミチムン(御三物)」と呼ぶのですが、それはその三つの石のことを指しているのだそうです。現在では、台所に、陶製の香炉、水、塩、花木を供える形が一般的になっています。沖縄では、仏壇(トートーメー)よりも古くから信仰されて、とても親しまれてきた存在です。
ヒヌカンを管理するのは、一家の主婦です。家族の健康や病気快復・旅行の安全・厄払いなどを祈願したり、家族の喜び事・入学・就職・結婚など、家族でことあるごとに御願して報告します。それぞれの家のヒヌカンには、それぞれの家の神なので、そこの家族以外の人は拝みません。ヒヌカンには、「神の住民表がある」といわれていて、例えば、子供が生まれた場合は、まず始めにヒヌカンに出産の報告をします。また、拝所や仏壇、お墓など、いろいろな御願をする時にも、最初にヒヌカンを拝み、挨拶をします。
一家の主婦は、火神の意味と火神信仰の意義に気づき、夫の為、子供の為、家庭の為に祈る事のできる母親になることが大事です。そうしてこそ自然万物の調和がとれ、家庭が円満になり、子供から尊敬される親、そして人になれるのです。

